Mac で印刷ができない原因を調べていたら、まさかの SNMP にぶち当たった話
とあるオフィスにあるエプソンのプリンター。社内ネットワークに有線 LAN で接続されている。
社員のみなさんが使っているパソコンは Mac がほとんどで、Wi-Fi で社内ネットワークに接続している。
あるタイミングから、Mac から印刷ができなくなったと報告が上がってきたので調査を進めた。Windows からは印刷ができるのにも関わらずだ。
Mac とプリンターの相性が悪いのか?などと想像した。
Mac で印刷できない場合の原因切り分けに役に立つ情報はググっても見つからなかった。
おかしい。Mac からプリンターへは ping は通る。つまり IP のレベルでは問題なく通信できているわけだ。
Mac からプリンターを見ると、プリンターの状態やトナーの残量などは見れている。
もちろん Mac とプリンターの間にファイアウォールなどは存在しない。し、存在していたら、ついこの間まで印刷できていたことの説明がつかない。
うーむ。。。ではなんで印刷ができないのだ。
印刷のときに使うプロトコルには IPP とか LPD とかあるようだが、このあたりの設定をプリンター側でいじっても Mac から印刷できない事象は変わらない。
むむむむむ。万事休すか。
と思っていたときに、ふと、キャプチャーでもしてみるかー。と思い立った。
Mac にインストールしてあった Wireshark を動かしてから、適当なウェブサイトを印刷しようとしたところ、なんと Mac が SNMP を使ってプリンターと通信をし始める様子が確認できた。
むむむ!と嫌な予感がした。
この間の記憶が蘇ってきた!
先日、プリンターからも SNMP 監視できれば良い事に気がついて SNMP のコミュニティ名をデフォルトの public から変更したのだ。
原因はこれだ!
Mac はプリンターに対し SNMP で、しかもコミュニティ名 public を使って印刷をしようとするのか!!
すぐにプリンター側の SNMP コミュニティ名を public に戻した。そうするとあっけなく Mac から印刷できるようになった。一件落着だ。
印刷するときに SNMP を使うとは思いもしなかった。が、自分が不勉強であることも思い知らされた。俺ってまだまだ甘いなーと。