[CentOS] SoftEther VPN サーバーの管理パスワードをコマンドラインで設定する。

ここでは SoftEther VPN サーバの管理パスワードを設定します。

SoftEther VPN サーバをインストールした CentOS を CLI だけで稼働させている状態ですので CLI で行います。SoftEther VPN には vpncmd というユーティリティ(正式名書は「コマンドライン管理ユーティリティソフトウェア」)が含まれていますのでこれを使います。vpncmd とは何か?と疑問に思ったら、コマンドラインでのみ動作するソフトの一種と捉えておくと良いでしょう。

まずは、vpncmd を実行するために /usr/local/vpnserver ディレクトリに移動します。

[root@localhost ~]# cd /usr/local/vpnserver
[root@localhost vpnserver]# ls -l vpncmd
-rwx——. 1 root root 3249085 1月 1 21:50 2015 vpncmd
[root@localhost vpnserver]#

vpncmd は実行権限を付与したファイルでもあります。SoftEther VPN サーバーをコマンドラインでセットアップしていくために vpncmd を実行します。

[root@localhost vpnserver]# ./vpncmd
vpncmd コマンド – SoftEther VPN コマンドライン管理ユーティリティ
SoftEther VPN コマンドライン管理ユーティリティ (vpncmd コマンド)
Version 4.12 Build 9514 (Japanese)
Compiled 2014/11/17 22:16:06 by yagi at pc25
Copyright (c) SoftEther VPN Project. All Rights Reserved.vpncmd プログラムを使って以下のことができます。
1. VPN Server または VPN Bridge の管理
2. VPN Client の管理
3. VPN Tools コマンドの使用 (証明書作成や通信速度測定)1 – 3 を選択: 1
接続先の VPN Server または VPN Bridge が動作しているコンピュータの IP アドレスまたはホスト名を指定してください。
‘ホスト名:ポート番号’ の形式で指定すると、ポート番号も指定できます。
(ポート番号を指定しない場合は 443 が使用されます。)
何も入力せずに Enter を押すと、localhost (このコンピュータ) のポート 443 に接続します。
接続先のホスト名または IP アドレス:

サーバーに仮想 HUB 管理モードで接続する場合は、仮想 HUB 名を入力してください。
サーバー管理モードで接続する場合は、何も入力せずに Enter を押してください。
接続先の仮想 HUB 名を入力:
VPN Server “localhost” (ポート 443) に接続しました。VPN Server 全体の管理権限があります。
VPN Server>

上記「サーバー管理モードで接続する場合は、何も入力せずに Enter を押して下さい。」に対し、単に Enter を押すと、SoftEther VPN のサーバー管理モードになります。プロンプトが VPN Server> となっているので、これから SoftEther VPN サーバーの設定を行っていくことがわかりやすく良いですね。

まずは ? とだけ入力して Enter を押してみてください。vpncmd にどんなコマンドがあるか一覧表示されます。これを見るだけでもどんな設定ができるのかの参考になるので、時々チェックすると良いでしょう。

 

SoftEther VPN サーバの管理者パスワードの設定

まず SoftEther VPN サーバーの管理者パスワードを設定します。ServerPasswordSet コマンドを実行します。

VPN Server>ServerPasswordSet
ServerPasswordSet コマンド – VPN Server の管理者パスワードの設定
パスワードを入力してください。キャンセルするには Ctrl+D キーを押してください。
パスワード: **********
確認入力 : **********
コマンドは正常に終了しました。
VPN Server>

ServerPasswordSet と叩くだけで日本語の説明が表示されるのでとてもわかりやすいです。

(参考)仮想 HUB の作成

参考までに vpncmd で仮想 HUB を作成する様子をご紹介します。あらかじめ仮想 HUB 名を決めておく必要がありますが、ここでは CentOS_VPN_HUB1 としてみました。HubCreate コマンドを使用します。

VPN Server>HubCreate
HubCreate コマンド – 新しい仮想 HUB の作成
作成する仮想 HUB の名前: CentOS_VPN_HUB1
パスワードを入力してください。キャンセルするには Ctrl+D キーを押してください。
パスワード: **********
確認入力 : **********
コマンドは正常に終了しました。
VPN Server>

すこし話が脱線しますが vpncmd では、コマンド名の後に ? をつけて実行すると、そのコマンドについての説明が表示されます。HubCreate ? と叩いてみると、

VPN Server>HubCreate ?
HubCreate コマンド – 新しい仮想 HUB の作成
コマンド “HubCreate” のヘルプ[目的]
新しい仮想 HUB の作成
[説明]
VPN Server 上に新しい仮想 HUB を作成します。
作成した仮想 HUB は、直ちに動作を開始します。
VPN Server がクラスタ内で動作している場合は、このコマンドはクラスタコントローラに対してのみ有効です。また、新しい仮想 HUB は、
ダイナミック仮想 HUB として動作します。HubSetStatic コマンドで、スタティック仮想 HUB に変更することもできます。すでに VPN
Server 上に存在する仮想 HUB の一覧を取得するには、HubList コマンドを使用します。
このコマンドを実行するには、VPN Server の管理者権限が必要です。
また、このコマンドは VPN Bridge およびクラスタメンバサーバーとして動作している VPN Server では動作しません。
なお、クラスタ上でクラスタコントローラに対して仮想 HUB の作成コマンドを発行する場合は、HubCreateStatic コマンドまたは
HubCreateDynamic コマンドを使用してください (クラスタコントローラに対して HubCreate コマンドを使用すると HubCreateDynamic コマ
ンドと同等に動作します)。

[使用方法]
HubCreate [name] [/PASSWORD:password]

[パラメータ]
name – 作成する仮想 HUB の名前を指定します。
/PASSWORD – 作成する仮想 HUB の管理パスワードを設定する場合は、その管理パスワードを指定します。指定しない場合は、入力するため
のプロンプトが表示されます。
VPN Server>

こういうのを見ると、本当に SoftEther VPN ってよく作りこまれているなあと思います。

vpncmd での設定はここまでで終了にします。なぜなら、SoftEther VPN には、VPN サーバー管理マネージャーというソフトがあり、これを使って設定するのが簡単だからです。

VPN サーバー管理マネージャーは、Windows でのみ動作するソフトウェアですが我が家には Windows 7 パソコンもありますのでこれにインストールして使っていきます。

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